◇あらすじ

「我が名はハイライト! 悪神、アカマ・ナフラ様の忠臣にして最も信任厚き幹部(になる予定)の大黒魔術師である!」

突然のハイテンションな叫び声とともに、嵐の様な男‘佐藤高光’が転校してきた。

「ここに清らかな巫女がいるはずだ」

変なことを言い出した転校生――高光。
みんながドン引きしながら、苦笑しあう。

「清らかな巫女と言ったら、心が清らかで美しい処女の乙女と決まっているだろうが」

すぐに頭に浮かんだ顔は、立花さんの顔だった。
思わず立花さんの方を見てしまう。
クラスのみんなも、俺と同じ方を見ていた。

「え? やだ、みんな、どうして私のこと見るのよ」

立花さんのことをジッと見つめる高光。
その目は意外なほど真剣なものだった。

「いいだろう。この者なら合格だ。我が魔眼を見よ! さあ、目を逸らさず我が目を見るのだ。そして我が支配下に入れ!」

「えっ、なに!? 身体が……」

「身体が……動かない……」

驚愕した表情を浮かべている立花さん。
みんなに見られているのに、微動だにしない。
まさか本当に?
こいつが何かしたのか?


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